食べ物がない!食費がキツい!そんな時のフードバンク

フードバンクとは

アメリカのフードバンク(Food Bank)は、困っている人たちに食料を支給するプログラムだ。食料品は近年大幅に値上がりし、USDAによればアメリカでは、4,100万人以上の人々が食料不足に苦しんでいる。特に、パンデミック以降この傾向が加速し、子供のいる家庭や有色人種の世帯でこの傾向が高くなった。米国にはいわゆる「フードスタンプ」をはじめとして、食料品を買うための福祉サポートがいくつかあるが、受給条件を満たさない家庭はフードバンクを利用して、食料を補うことができる。

フードバンクの探し方

フードバンクは全米にある。以下のサイトでは自分の住所を入れることで、近くのフードバンクを探すことができる。

U.S. Hunger Relief Organization | Feeding America

また、食費に限らず、医療費・家賃などで困ったら211に電話することで、地元のサポート情報を得ることができる。

カリフォルニアのフードバンク

www.cafoodbanks.org

検索サイトで、「(自分の住んでいる市の名前), food bank」などのキーワードで検索するのもおすすめだ。

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フードバンクでは何がもらえるの?

フードバンクによって違うと思うが、フードバンクでは様々な種類の食べ物をまとめて箱や袋にいれてある。ピーナツバター、芋、ニンジン、米、缶詰、豆など、様々な食料がもらえる。中身は微妙に異なり、中身を自分で選ぶことは難しいと思う。

フードバンクに寄付したい場合

買いすぎてしまったパスタや缶詰、お菓子などをみんなが持ち寄り、フードバンクに寄付することが可能だ。学校や企業、また地域では定期的に「フードバンクに寄付するための食糧の寄付」(food drive)を募っている。また現金を寄付することで地元のフードバンクを支えることも可能だ。

フードバンクは誰が使える?

たまに、フードバンクは誰でも使えるのか?という議論が巻き起こることがある。以前Xで日本から研究者の妻として赴任してきている人がフードバンクを利用していることを投稿し炎上していた。またオーストラリアでも炊き出しの列にワーキングホリデーで滞在している日本人が並んでいるさまがニュースになっていた。アメリカでもたまに「私はホームレスではないのですが、フードバンクを使ってもいいのでしょうか?」というような質問が掲示板に投稿されることがある。

誰がチャリティーの恩恵を受けていいのかどうか?というのは時に感情的な反応を呼び起こすようだ。こちらは、地方やフードバンクプログラムによって趣旨が異なると思うし、場所によっては収入レベルを聞かれることがあるようだが、基本的にはアメリカではフードバンクは、食費を支払うことに困難を覚えている人なら、誰でも使用することができる、というのが原則のようだ。フードバンクは地元のスーパーなどで売れ残った生鮮食品が回ってくることもあるそうなので、食品廃棄をなくすためにも、必要を感じたら遠慮なく使ってよいと考えている。

その代わり、余裕がある時にはフードドライブで食品を提供する側に回ったり、フードバンクでボランティアするなどして「コミュニティへの恩返し」も忘れないようにしよう。

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